短庇に至る経緯

とある企業さんに作業帽を納品していたのだが、ある日、その企業さんから庇が短い作業帽がないか?と問い合わせがあった。

上方向の視界が狭いので、頭をぶつけたりして危ないと言う。

 

そこで、工場と相談して庇の短い作業帽を作って納品させてもらった。

 

というのは、今では代表という肩書をつける私が入社するずっと前のことだった。

 

実を言うと、最初は変な帽子だなと思った。

私が知っている野球帽などと比べると、短い庇を見慣れないせいか少し滑稽にも見える。

 

だが、製作の経緯を聞くと納得した。

既存の形に固執していただけで、庇の役目というのをよく考えたことがなかったことに帽子屋として恥ずかしながら「目からウロコ」。

 

 

そのうちに、他の工場でも危ない思いをしている人がいるのでは?と思った私はホームページを立ち上げて短庇作業帽を紹介することにした。

 

そのうちに日本全国からお問い合わせをいただけるようになって今に至る。

 

 

「きっと同じように困っている人がいるだろう」

「この短庇作業帽があれば少しでもその人たちの危険を減らせるかもしれない」

そんな思いが、このページにたどり着いてくれた方々にきっと届いていると思う。

 

危険を感じながらの仕事は身体も心も疲れてしまうだろう。

弊社の作業帽が誰かの「安心」に繋がっていたらうれしい。